映画「流浪の月」を観て来た。

 本当は別の用事で会社を休んだのだが、用事のある日にちを間違って覚えていて、今日はいきなりノープランになったことを梅田まで来てから気付いたので、もうしょうがない水曜日(なんで一斉に水曜日を映画のサービスデーにしたんだ?できれば系列毎にサービスデーを違う日にしてくれたらいいのに)だし映画でも観て帰るか、時間もあるし長めのヤツ、ということで選ばれたのが2時間半ある「流浪の月」。TOHOシネマズ梅田に久しぶりに行って観て来た。本屋大賞も獲ったという原作はいつか読もうと思いながらまだ読んでない。ただ、インスタ等ですでに観に行ったヒトの感想は記憶の片隅に残っていたし、最近松坂桃李が主演する映画はほぼハズレなし(松坂演じる文は母(内田也哉子)にハズレ認定されていたみたいだが)だし、ワタシの好きな多部未華子も文の付き合っている相手役で出てるし(もっと出番あるかと思ってたのに~)、広瀬すず(成年の更紗役)とW主演だし、監督は李相日だし、このメンツだけでも観る価値ありそうと判断した次第。
 小学生時代の更紗を演じる白鳥玉季は良かったね~。松坂桃李もカラダ絞って佐伯文役の大学生時代と成年期(内面的には変わってないのか)をよく演じていたと思う。しかし、あのカフェの稼ぎで暮らしていけてたのかしら。ビル自体が親の持ち物で1階のアンティークショップの家賃も収入源だったのかしら。横浜流星演じる更紗の恋人(こちらも見事なDV男子っぷりでしたが、普通あそこまで身を持ち崩す前に次の彼女を探すんじゃないかしら、前例もあるということみたいだし、そこらへんが小説というか映画の世界よね)のDVもあって文のカフェに更紗が通うようになって急展開。更紗のバイト先の同僚のシングルマザー安西(趣里)の娘・梨花(増田光桜)を更紗が預かった途端、安西が蒸発なんて、まるで梨花は更紗の子ども時代。文と更紗と梨花が連れ立っているところを週刊誌にすっぱ抜かれて、15年前の事件の再発、みたいなことになっていく。文には2次性徴が来ないという障害があってそもそも性交ができないという秘密の露見よりもロリコンと言われる方を選ぶし、更紗も実母蒸発後に引き取られた叔母の家でのいとこによるハラスメントを公にできなかったことで、ずっと15年前の児童誘拐事件の加害者と被害者のまま、現在もその烙印を押されたまま、流れ流れて二人で支え合って生きていくことになるというエンディングは苦い思いしか残らない。ロリコン誘拐もDVも事件の真相なんて当事者にしか、いや当事者にも明確には分からん事があるもんね。もう、自分たちの信じる道を行きなさい、としか言えませんわ。できれば加害者と被害者としてではなく、この二人をまとめて看てくれる相談先が世の中にあるといいのだけれど。
 評価点は5点満点の4点。きっと日本アカデミーの作品やら主演の賞候補になる映画だとは思うけど、やっぱり明るい映画の方が好き。さて、日にち間違えていた件の方をどうするかな。

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